今までは一度だけアニメーション製作の時にモモが少し喋っただけで
一緒に移動するのでも、並んで歩くよりももっとキュッチュな方法はないかなと試行錯誤して、ああいう形に落ち着きました
バクはみんなの夢を食べて大きくなりすぎて空中を浮いてます
果たしてどのようなゲームが生まれたのか、品川シーサイドのマーベラス本社にお邪魔してお話を聞きました
今回は企画を担当
それに高い所の物を取るというゲーム的な広がりもできたので
―――新しいキャラクターも登場します
西: ストーリーの中で一番重要なバクというキャラクターが新登場します
杉本: 一緒に暮らす相手なので、どのくらい距離を縮められるかというのは意識しました
といっても夢を忘れてものんびりとしたもので「忘れちゃったー」みたいなノリでのほほんとみんな過ごしてるんです
過去にユーザーさんが触ってきた世界観を上手く活かしながら、ニヤッとする要素も沢山仕込んでいるので、正に集大成という位置付けで楽しんでもらえればと思います
そこに先ほどのバクという夢を食べるペストペットがいて、みんなの夢を食べちゃうんです
例えば「セクシーなピクメモを撮ってきて」というお題だと、服はもちろんのこと、セクシーが似合う時間帯や場所まで見てるので、なかなか大変です(笑)
ぜひ手に取ってみてください
過去には『ギフトピア』『ちびロボ』『アルキメDS』など
山岸: 話を聞いて大渕プロデューサー(当時)に繋いだのが私なんです
せっかく3Dで作りましたので、続きなのか全く別なものかは分かりませんが、活かせればいいなと思ってます
そんな世界で、唯一の人間としてプレイヤーが降り立って、ポストペットたちとの触れ合いを楽しむゲームです
小さい島ですが、気づきは色々とあると思うので、やり込みだしたら止まらないと思います
杉村: 一緒に遊んで貰って、おもしろそうだと思ったら自分のも買ってください
『PostPetDS』は昔からのポストペットと最新のポストペットを繋ぐような集大成的な立ち位置の作品になれたと思ってます
―――ゲーム化して欲しいという声があったということなのでしょうか,rmt?
渡辺: 「ポストペット」はメールソフトというイメージが強いと思いますが、メールソフトに付随して「ポストペットパーク」というゲームの要素が高いコミュニティーサービスを運営していました
そこから先のゲーム作りに関してはプロである西さんやマーベラスさんにお任せして、ソネットとしては見守るという立場でした
―――意外に可愛いゲームを作る西さんの出番ですね
西: ひどいなあ(笑)
平田: 今回は大渕プロデューサーの後を継いでバトンタッチという形だったのですが、その分、客観的な目でゲームを見れたと思います
ボイスはポストペットとして初めてだったということもあって難航しましたが、最後の最後まで調整に力を割いて下さって、良いものが仕上がったと思います
確かにそうですけど
ゲームということで今までの「ポストペット」で描かれてこなかった設定などを考える必要もあったんじゃないでしょうか?
杉本: 例えば「とっとこハム太郎」の場合は完ぺきに決まった設定があって、ゲームでもそれを忠実に守る必要がありました
今までのファンの方はそれぞれの想像の中に設定があると思うので不安に思った面もありましたが、西さんの今までのゲームを見る限り、世界観を作り上げる事に関しては間違いないとお任せしました
西: サンプルのデータが上がってくると、やぱり可愛い方がウケがいいんです
飼えるキャラクターは既存のキャラクターだけど、店員さんたちは新登場のキャラクターになります
原作者の八谷さんも西さんのゲームのファンだったそうで「口出ししないので、西さんの世界観でポストペットを作ってもらえればいい」とおっしゃてくれました
杉本: もともと普通のペットで、悪い奴じゃないんです
山岸: 最初から2本買っていただいても大丈夫です(笑)
平田真 株式会社マーベラスエンターテイメント デジタルコンテンツカンパニー
純粋にお客さんの側に経てばポストペットに触れるというのが楽しいだろうと思いました
西: 作った自分も遊んでみて、違和感なく遊べたので、おっさんも楽しめるゲームだと思います(笑)
杉本: 開発中には色々と奇想天外なものが出てました
ソネットの渡辺さんにポストペットの今後についても伺っておきたいのですが
渡辺: もちろん今後の展開も色々と考えているところです
直して欲しいというリクエストもなかったわけではありませんが、製品版は違和感のないものになってると思います
「無理だと思うけどDSで是非」というメールもよく貰ってました(笑)
パブリッシャーとなったマーベラス側で、当初のプロデューサーであった大渕善久氏からバトンタッチを受けプロデューサーを務める
バンプールの中に熱狂的なポストペットファンがいて、そのお陰かクオリティの高いものが出来上がりました
待機中のモーションもそれぞれ個性的で楽しめるものになってると思います
あの「ポストペット
がDSで出るというだけでも野次馬的な面白さはありますよね(笑)
渡辺:以前からPostPetファンやメールソフトのユーザーからDSでPostPetがしたい、という要望があったことや、タッチペンで直接ペットのお世話ができるという良さを活かしたゲームにしたかったので、DS向けで企画が始まったんです
あとは、好きな女の子にプレゼントしたらきっといいことが起きると思います
ただ、移動のパターンが増えるのでバグの温床でスタッフは苦労してましたが・・・
平田氏平田: しかもしかも、撮影したピクメモの上にはプリクラのような感じでお絵かきもできるんです
―――実際に開発業務はアルファドリームさんがやられたそうですね
杉本: ええ
その夢というのは「一人前になって手紙を運ぶ」という夢です
一番のユーザーとなる方はファンの方々なので、大きな期待は裏切れない、でも原作そのままでは面白みがない、ライセンス物ではそういうバランスが大事かなと思います
その方が世界が広がって良い物になると思うからです
ピクメモでラブレターみたいに交換してもきっと楽しいです
今回は全キャラクターを喋らせようということで、それぞれのキャラクターの性格や声を考えました
山岸幸恵 株式会社マーベラスエンターテイメント デジタルコンテンツカンパニー セールス・プロモーショングループ
でもそれだけじゃない、男性でも抵抗なく遊べるような尖がった部分も同居してるゲームです
今回は企画やデザイン面を担当
私自身はずっと『とっとこハム太郎』に携わってきました
なにかしなくちゃいけないとか、色々な事を凄く頼まれたり、いつまでに何かをしなきゃ島が沈んじゃうとか(笑)そういう事はないです
そこで知人に相談したところマーベラスエンターテイメントさんに繋いでいただきました
―――なるほど
西氏西: 最初に聞いた頃は、まだ「DS」「ポストペット」「まったり遊べるスローライフ」というくらいのキーワードが出ただけの段階でした
いい冬になると思います(笑)
最初に大渕プロデューサーにお会いした時私のほうから「ペットとのコミュニケーションを楽しむゲームにしたい」と相談したのです
アルファドリームは今まで『マリオ&ルイージRPG』や『とっとこハム太郎』などゲームを作ってきました
ただ、ポストペットと一緒に過ごすゲームならば3Dの表現力の高さは魅力でしたし、元々3Dの世界の住民ですからね
でも僕が言ってたのは可愛くないものがあってもいいという事で
―――ありがとうございました
品川シーサイドのマーベラス本社にて
どんなゲームか簡単に教えてください
西: 舞台はポストペッ島というポストペットたちが住む島です
そこにはシンパシーを感じていましたし、「ポストペット」自体も初代から触ってたりしました
季節や時間によって島は変わっていきます
西: 実際にゲームデザインをする人間として僕が呼ばれたんです
でも、「ポストペット」の世界観って、ピンク色で可愛らしい雰囲気だけども、実はシュールで毒っ気がある世界なんです
でも今回は初めて3Dのゲームに挑戦するということで『ポストペットDS』の話を聞いた時は悩みましたね
忘れてしまった夢を取り戻すというストーリー
―――一緒に暮らすと言えば、頭の上にポストペットを載せるというのが可愛過ぎて・・・
西: あれ評判いいねぇ
渡辺: 一つ大きいのはゲームでは「ポストペット」たちが喋るということです
過去には『とっとこハム太郎』シリーズなどを手掛ける
今回ならDSで触れ合うという要素は最大限追求しながら、新しい要素を入れ込んで今までのファンの方にも刺激のあるものに、既存の世界観だけで無難にまとめ過ぎないように気をつけながら作りましたね
まだ次は内緒ですが、これをステップにできればいいなと思ってます
2Dのクオリティの高さは自信がありました
■参加者
西健一 有限会社Route24代表
―――曲の世界観はいかがでしょうか?
西: 最初は東京ゲームショウの発表時に使うためのPV用に作ってもらったのですが、バンプールのサウンド担当からヒップホップをやったみたいと提案がありました
―――(一堂笑)
杉村: 見たままのポストペットたちの可愛さを楽しめるゲームです
それもこれもファンの皆さま次第なので、まずはぜひゲームを手に取ってもらえればと思います
デバックしてるのかと思ったらすっかりはまってて・・・
分かりやすい名所は一杯あるのですが、中には地味だけどある時間になると夕日が映えるとか、細かい名所も色々あって奥が深いんです(笑)
みんなが夢を取り戻すたびに小さくなって、最後は普通のペットのサイズになります
イメージとしては、アメリカのテレビ番組であるような、黒人の凄く歌の上手い子供が歌っていて、でもやっぱり子供らしさも残ってるようなものということで、作って貰ったら何の違和感もなく、元気のある楽しげな独特な曲になって、残りは全部すんなり決まりました
渡辺: ボイスはチャレンジングなことをやっていたので、最初は違和感があったのですが、徐々に良くなっていきましたね
でも実は「ポストペット」にはそういったものが余りないんです
やりこみ要素もふんだんに盛り込んでいるので、ペットとの暮らしを楽しみながら生活を送って貰えればと思います
でも面白いと思いましたよ
「ポストペット」の版元
―――ピクメモという要素もあるそうですね
杉本: ピクメモという写真のようなものを撮ることが出来ます
単なる思い出に残すだけでなく、ゲームの中で「こんなピクメモを撮ってきて」という風に進めるために使われることもあります
思いもしない使い方がありましたので、これは公式サイトのブログでも紹介していければと思ってます
「毒担当」なんて言われたりもしてましたが、ただ可愛いだけにならないように心がけて作りましたので
好評発売中 可愛らしいパッケージが目印
―――企画が始まったのはいつごろだったのでしょうか?
渡辺氏渡辺: 2007年の夏頃からゲームを作りたいと思ってたんです
『ポストペットDS』はSo-netの人気キャラクター「ポストペット」の初の本格ゲーム作品で、キャラクターたちと一緒にポストペッ島で過ごせるコミュニケーションゲームです
杉本: さらに、撮影時にはポストペットの状態が大事で、ちゃんとお世話をしてあげてると可愛いポーズを取ってくれるけど、お腹がすいてると後ろを向いてしまったり、そういう部分の性格も個性が出るものになってます
―――アルファドリームさんはライセンス作品を絶妙に料理するという印象です
杉本氏杉本: ありがとうございます
―――なるほど
疲れた時代に気持ちが和らぐようなものになっていると思います
平田: 自分のペットを可愛いという気持ちは男の子も共通だと思いますので、楽しめると思います!
―――わかりました
―――当初のアイデアとしてはどんなものだったのでしょうか
渡辺: 「ポストペット」といってもメールという要素は家庭用ゲーム機では表現が難しいだろうとは思ってました
もちろんメインは女性の方だとは思いますが、尖がったメッセージもあるただ可愛いだけじゃない内容、ストーリーにしてるつもりです
といってもソネットは家庭用ゲーム作りの経験はありませんので、ご一緒していただける会社が必要でした
―――音楽も今回、力を入れたと聞いてます
誤解されてる場合が多いと思いますけど
本作の広報やマーケティングを担当
渡辺: 既存のユーザーさんや過去ポストペットを使っていた方にとっては、昔懐かしのキーワードや裏設定が色々入ってるゲームになってます
杉本: おやつ屋さんに「新しいおやつのインスピレーションになるピクメモを撮ってきて」と言われたり、ブティックで「お店に張るモデルのピクメモを撮ってきて」と言われたり
本作はゲームデザインにRoute24の西健一氏(『ギフトピア』『ちびロボ』など)、製作にアルファドリーム(『マリオ&ルイージRPG』『とっとこハム太郎』など)、音楽にバンプール(『もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド』など)、そして発売元はマーベラスエンターテイメントという豪華な作品となっています
特にボイスは大変だったと思いますが・・・
杉本: 音楽やボイスはバンプールさんにお願いしました
ボイスは可愛過ぎるvsもうちょっと可愛い方がいい、というバトルがありました(笑)
―――遠回りしてしまいましたが、ゲーム内容に近づいてきましたね(笑)
スクウェアからラブデリック、スキップを経てフリーランスとして独立
渡辺庄一 ソネットエンタテインメント株式会社(So-net) メディア・エンタテインメントグループ
その上で、期待をもってくれる方が多ければ自然と次が出てくると思います
―――それでは最後に、みなさん一言ずつオススメのポイントなどを教えていただけないでしょうか?
西: 「可愛さ全部入り」という言葉通り、本当に可愛いけど、それだけでは終わらないものになってます
―――なるほど
杉本: しかもピクメモには評価システムがあって、撮影した場所や時間のシチュエーションをちゃんとチェックしてます
そういう意味で誰が遊んでも楽しめるゲームというのは間違いないです
「ポストペット」では人と人とのコミュニケーションの間にペットがいたのが、人とペットのコミュニケーションに主軸を置くということです
、今で言うソーシャルゲームライクな要素をもともと持っていたので、好きな方からはやはりゲーム化の要望はありました
バンプールはキャラクターを喋らせることに関してはノウハウもあるし得意なのですが、今回は特に新しいシステムを使って、間合いやテンポ、喋りの揺らぎも自動生成するものになっていて、ファンタジーの中でのリアルさという意味では味のあるものになってるんじゃないかと思います
ポストペットたちとのふれあいを楽しむ
自分や言えのカスタマイズ要素も
―――どちらかというと、ストーリーは一応あるけども、自由気ままに島で生活するといったイメージでしょうか
西: そうですね
企画の発起人としてプロデューサーを務める
社内でテストプレイをした際も意外に食いついていたので男子も楽しめる内容になってるんじゃないかと思います
不思議と収まりがいいんです
バクを連れてきた馴れ初めも・・・
島のガイドを作りたがってる不動産屋さんには「島の名所のピクメモを撮ってきて」と言われます
杉本晃子 株式会社アルファドリーム 開発部マネージャー
2012年で15周年を迎えるので、そこを目指していくことになると思います
―――お話を聞く限り、こだわり満載で遊び応えのある内容になってるようですが、男性のユーザーでも楽しめるものなんでしょうか・・・?
杉本: そこはかなり意識しています
未経験ゆえに苦労の連続でしたが、結果的には良いものが出来た自信はあります
ポストペットと一緒に暮らすというのが基本としてあって、ストーリーを見たければどんどん進めばいいし、島を散歩して住民たちとの触れ合いを楽しむのもいいし、ひたすら自分のペットのお世話をするのもいいし、という感じで、遠くの目標としてストーリーはありますが、そこへの到達方法や速度は人それぞれで遊べるゲームです
遊んでもらってほっこりして欲しいですね
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