2013年2月24日日曜日

秋の夜長を冒涜的に過ごすための「エルダーサイン 完全日本語版」レビュー。「クトゥルフ神話」の入門に

。しかし,旧き印を集め終わる前に探索者が死んでしまう(耐久度または正気度が0になる)と,エンシェントワンカード上の破滅トークンが1つ増え,選択したエンシェントワンが一歩ずつ復活に近づいていく。  ひとたびエンシェントワンが復活してしまえば,あとは絶望的な戦いに挑むしかない,rmt。それまでに,どれだけ協力して事件に挑めるかが,勝利の鍵を握っている。 死亡した探索者のプレイヤーは,新たな探索者を選ぶことで次の手番からゲームに復帰できる。しかしこれまでの資産(トロフィーやアイテム,手がかりトークン)などはすべて失われてしまう クトゥルフ神話入門にも最適。サクサク進んでスピード感のある,FF11 RMT,お手頃ダイスゲーム  エルダーサインは,クトゥルフ神話系ゲームの傑作である。クトゥルフボードゲームの古典であるアーカム?ホラーは,巨大なマップと駒を使って遊ぶ,文字通り大型のボードゲームだったが,本作はカードを使うことでボードを省略し,より手軽に遊べるサイズになっている。  基本的にはダイスを振るだけなのでゲームはサクサクと進み,平均的な1回のプレイ時間は2時間前後。慣れてくれば90分ぐらいで終わる。プレイ人数は1?8名とされているが,適正な人数は4?5名だろう。プレイヤーの人数が少ないと,冒険カードとの相性次第で詰んでしまう場合があるし,逆に人数が多ければ時計があっという間に進んでしまう。冒険カードの解決は大人数のほうが楽だが,手番が回らずに深夜12時を迎えてしまうのは,やっぱりちょっと寂しい。  パッケージとしても50センチ四方の箱に,フルカラーのカードやトークン,時計マーカーなどがたっぷり入っており,その上で4000円を割る価格というのは,コストパフォーマンス的にもかなり満足度が高いのではないだろうか。  もちろん欠点というべきところもあって,ゲームとしての難度はかなり高いといって良い。とくに選択したエンシェントワンカードや初期配置によっては,開幕から絶望感が漂うこともしばしばだ。ゲームバランスに優れた近年のドイツ系ゲームに比べ,いかにも理不尽というべきカードもあって,こと競技性という意味では,ほかに優れたものがいくつでも見つかるだろう。  しかし忘れてはならないのは,本作がクトゥルフ神話を題材にした,キャラクターゲームの側面を持っているということだ。クトゥルフ好きの仲間で,ワイワイ,ぎゃーぎゃー言いながら楽しむには,これほど向いたゲームはないのではなかろうか
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